ミョウバンの使い方を知っておくと美肌や料理に役立ちます。水への溶解度の高いミョウバンは使い方のバリエーションが多くて便利です。ミョウバンの成分が溶け込んだ温泉もあります。
ミョウバンというのは、日本においては漬物の発色剤やベーキングパウダー、食品麺のかんすいとして幅広く使用されている食品添加物のことで、薬局やスーパーなどで100円程度で売られています。
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ミョウバンには、殺菌作用や汗を抑える制汗作用、肌を形成しているたんぱく質を変化させて、緻密な保護膜を形成して肌の引き締めを行なう収斂作用があることで知られています。ミョウバンによって発汗が抑制されると、皮膚の表面がひどく湿っている状態を避けることができ、いろいろな細菌類の増殖をうまく抑えることができます。このため基礎化粧品として使用して保湿や美肌に役立てることもできます。
ミョウバンは漢字表記では「明礬」と書かれます。漢字検定1級の問題に出てきそうですね。ミョウバンは化学的に表現すると、1価の陽イオンの硫酸塩と3価の金属イオンの硫酸塩の複塩の総称です。各イオンが規則的に配列されているので、水などの溶媒によく溶けますが、比較的容易に再結晶化することが可能です。
ミョウバンを200倍ほどの水によく溶かしてやって、ミョウバン水の原液を作ります。これをさらに20〜50倍の水で薄めてスプレーなどで肌に吹きかけてやることによって、皮脂の分泌を抑制したり、美容液や化粧品の下地液として使用することが可能です。
ミョウバンは、古代から制汗剤としてローマなどで使われていたと言われています。ヨーロッパなどで昔から使われていた「アルム石」と呼ばれるデオドラント剤は、ミョウバンが結晶となった天然塩のことです。また、ミョウバンの成分が温泉に溶け出した、美肌によいと噂される温泉が大分県の別府などにあることは有名です。
漬物などに使われる食品添加物用のミョウバンには、アルコールには溶けないで、グリセリンに徐々に溶ける特徴を持っています。ナスの漬物を作るとき、ナスに対して0.1〜1%程のミョウバンを加えて漬け込んでおくと、「ナスニン」と呼ばれるナスの皮に含まれている色素がミョウバンの効果で安定化して、美しい青紫色に漬け上がって見た目にもとてもおいしそうになります。また、らっきょう漬けや梅漬けなどといった漬物を漬けるときにミョウバンを加えて漬け込んでおくと、食べた時の歯切れも良くなって、風味を増すこともできます。
灰汁の強い野菜類で煮物を作る場合には、煮込む前に0.01〜0.3%程のミョウバン溶液に、灰汁の出る野菜類を12時間ほど漬けておくと、煮込む前に灰汁がうまく抜けて、煮込んでいる最中に煮崩れしなくなる上に、野菜自体の白い色合いを保つことができますから、覚えておくといいでしょう。